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ツトム・ヤマシタ (STOMU YAMASHTA'S GO)

GO

Stomu Yamashta

Side A
01. Solitude
02. Nature
03. Air Over
04. Crossing The Line
05. Man Of Leo
06. Stellar
07. Space Theme

Side B
08. Space Requiem
09. Space Song
10. Carnival
11. Ghost Machine
12. Surf Spin
13. Time Is Here
14. Winner-Loser

Producers : Stomu Yamashta, Dennis McKay, Paul Buckmaster

Musicians : Stomu Yamashta (string-syn,syn,perc), Steve Winwood (vo,p,org), Michael Shrieve (dr), Klaus Schulze (syn), Al DiMeola (g), Rosko Gee (b), Hisako Yamashta (vn), Chris West (g), Pat Thrall (g), Julian Marvin (g), Bernie Holland (g), Lennox Langton (conga), Brother James (conga), Paul Buckmaster (string & horn-arr) etc.

Recording : Feb.1976 (Trident Studio, London)

Release : Jun.1976 (Island ILPS 9387 / UK)

GO

GO LIVE FROM PARIS

Stomu Yamashta

Side A
01. Space Song
02. Carnival
03. Wind Spin
04. Ghost Machine

Side B
05. Surf Spin
06. Time Is Here
07. Winner-Loser

Side C
08. Solitude
09. Nature
10. Air Voice
11. Crossing The Line

Side D
12. Man Of Leo
13. Stellar
14. Space Requiem

Producer : Stomu Yamashta

Musicians : Stomu Yamashta (perc,syn), Steve Winwood (vo,key), Michael Shrieve (dr), Klaus Schulze (space-machine), Al DiMeola (g), Jerome Rimson (b), Brother James (conga), Pat Thrall (g) etc.

Recording : Jun.1976 (Palais des Sports, Paris)

Release : Apr.1978 (Island ISLP 10 / UK)

GO

GO / GO LIVE FROM PARIS

Stomu Yamashta

Disc1
01. Solitude
02. Nature
03. Air Over
04. Crossing The Line
05. Man Of Leo
06. Stellar
07. Space Theme
08. Space Requiem
09. Space Song
10. Carnival
11. Ghost Machine
12. Surf Spin
13. Time Is Here
14. Winner-Loser

Disc2
01. Space Song
02. Carnival
03. Wind Spin
04. Ghost Machine
05. Surf Spin
06. Time Is Here
07. Winner-Loser
08. Solitude
09. Nature
10. Air Voice
11. Crossing The Line
12. Man Of Leo
13. Stellar
14. Space Requiem

Compilation Producer : Bill Levenson

Release : 2004 (Hip-O Select B0003811-02 / US)

GO

アルバムについて

スティーヴ・ウィンウッドは1975年後期から76年にかけて、日本人パーカッショニスト兼作曲家のツトム・ヤマシタを中心とするプロジェクトに携わった。ストーリー性のある音楽コンセプト「GO」の名のもとに3枚のアルバムをリリースしており、76年の初頭にスタジオ録音されたデビュー盤 "Go" と、6月にパリのパレ・デ・スポールで収録されたライヴ盤 "Go-Live From Paris" の2枚にスティーヴは参加、"Go" の続編にあたる77年発表の "Go-Too" には参加していない。またシングルはスタジオ録音の "Crossing the Line" が "Winner-Loser" とのカップリングで76年5月にリリースされている。GOシリーズは当初3部作を想定したストーリーだったが(ライヴ盤を除く)、最後の1枚は制作されずに終わってしまった。

ツトム・ヤマシタは映画音楽作曲家としてそのキャリアをスタートさせたが、音楽活動の幅はかなり広くクラシックや現代音楽における評価も高い。数ある作品の中でもGOシリーズの最初の2作は、ロック分野におけるヤマシタの才能を見事に結実させた作品だ。これらのアルバムにおいて彼は、コンセプトである「変遷と帰一性、幻想と現実、死と再生」(初盤のライナーノーツを書いたロビン・デンズロウによる定義)をテーマとしたストーリーを、作詞家のマイケル・クォータメインによる詩と自身による音楽で表現しており、基本的な流れは両盤で共通している。

音として記録されたアルバムの出来は素晴らしいが、視覚的な要素が加味されたライヴパフォーマンスこそ、その理想を極限にまで追求しているといえるだろう。実際にパリのステージではレーザービームやスモークマシーンなどで舞台演出がなされており、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール公演(5月)においては、さらにポール・バックマスター指揮による30人編成のオーケストラやダンサーも登場し、両ステージともに幻想的な音楽と視覚的効果により観客を陶酔状態に至らせたという。

04年には待望の正規盤CDがユニヴァーサル傘下のネット通販専門レーベル Hip-O Select からリリースされた。本盤は2500枚限定生産でスティーヴ・ウィンウッド参加のスタジオ盤とライヴ盤をセットにしたデジパック仕様2枚組、ジャクソン・ブラウンやS&Gなどのアルバムを手掛けたマスタリング・エンジニア Gavin Lurssen によるリマスターが施されている。翌年には "Go-Too" を含めた3枚が国内盤紙ジャケット仕様で限定リリース、またオーストラリアの Raven Records からも2枚のCDに3作を収録した "The Complete Go Sessions" がリリースされた。

参加メンバー

結成メンバーにはツトム・ヤマシタとスティーヴ・ウィンウッドのほかに、サンタナのドラマーを経てソロとして活躍していたマイケル・シュリーヴも加わっており、スタジオ盤の表ジャケットにはこの3人の名前が記されている。このほかにこのアルバム制作に携わった主なミュージシャンは、タンジェリン・ドリームやアシュ・ラ・テンプル、それにソロでも活動していたシンセサイザーを得意とするクラウス・シュルツ、チック・コリアのバンド、リターン・トゥ・フォーエヴァーのギタリストだったアル・ディメオラ、そしてトラフィックのベーシストを務めたロスコ・ジーなどが挙げられる。またプロデュースを担当したバックマスターがストリングスとホーンのアレンジで参加、ヤマシタの妻ヒサコもヴァイオリンを弾いている。

一方ライヴ盤のほうではベースがジェローム・リムソンに代わり、ギターにパット・スローが加わっている。なお初ライヴ・パフォーマンスであるロンドン公演においては、ロスコ・ジーがベース、レミ・カバカがパーカッションを担当したほか、ロキシー・ミュージックのフィル・マンザネラがギターで出演していた。またジャケットのデザインは、両盤ともトラフィックの6角形ジャケットでお馴染みのトニー・ライトが担当。特にジタンのシガーケースと紙幣をデザインに取り入れたライヴ盤は、見開きタイプになっておりジャケット内側も凝っていて素晴らしい。

収録曲について

GOシリーズの一大プロジェクトを開始するにあたり、ツトム・ヤマシタは自らのアイデアをメンバーに伝えるために、まず最初にNASAの宇宙フィルムを全員に見せたという。その結果、シンセサイザーを効果的に用いた幻想的かつ幽玄的な、広大な宇宙を思わせる音楽を生み出すことに成功。全体的にはクラシック風ともいえる優雅なサウンドだが、その中にロック風の "Ghost Machine" やソウルっぽい "Man Of Leo"、さらには実験音楽的な "Space Thema" や "Space Song"、映画音楽風の "Carnival" などが見事に溶け込んでおり、ロックの枠には収まり切らない独特の音世界を構築している。また演奏面においてはメンバーそれぞれの得意分野を生かした楽器分担がなされている。スティーヴ・ウィンウッドはオルガンとピアノをメインで担当しているほか、アルバム中の唯一の自作曲 "Winner-Loser" ではストリング・シンセサイザーとギターを演奏している。収録曲の多くはインストルメンタルだが必聴のバラード "Crossing The Line" など歌入りの5曲では秀逸なヴォーカルを披露している。

GOはアルバム全体でひとつのストーリーを織りなす種のコンセプトアルバムだが、無限の宇宙のように連続する音世界を意図するように、スタジオ盤のほうはB面からストーリーが始まりA面の終曲で幕となる珍しい構成をとっている。一方ライヴ盤のほうは2枚組だが普通にA面からの開始となる。アルバムのクォリティは両盤とも非常に高く、スティーヴ・ウィンウッドのキャリアのなかでもとりわけ重要なプロジェクトといえる。

GO
GO TOO
GO
COMPLETE GO SESSIONS
GO
S.YAMASHTA / S.WINWOOD /
M.SHRIEVE / K.SCHULZE /
R.GEE / A.DIMEOLA