WELCOME TO THE CANTEEN
Traffic
Side A
01. Medicated Goo
02. Sad And Deep As You
03. Forty Thousand Headmen
04. Shouldn't Have Took More Than You Gave
Side B
05. Dear Mr. Fantasy
06. Gimme Some Lovin'
Producer : Chirs Blackwell
Engineer : Brian Humphries
Cover Designer : Visualeyes
Musicians : Steve Winwood (vo,g,org,p), Jim Capaldi (vo,perc), Chris Wood (fl,sax,p,org), Dave Mason (vo,g), Reebop Kwaku Baah (perc), Rick Grech (b), Jim Gordon (dr)
Recording : Jul.1971 (Fairfield Hall, Croydon & The Oz Benefit Concert, London)
Release : Sep.1971 (Island ILPS 9166 / UK)
アルバムについて
トラフィック初のライヴアルバムは、71年の7月にロンドンで開催されたオズマガジンの救済コンサートと、クロイドン(ロンドンバラの1地区)のフェアフィールドホールでのプレイを収録している。メンバーはスティーヴ・ウィンウッド、ジム・キャパルディ、クリス・ウッドに加え、ベースにリック・グレッチ、デレク&ザ・ドミノスのメンバーだったセッションドラマーのジム・ゴードン、スウェーデンでのギグで知り合ったアフリカ出身のパーカッショニスト、リーボップ・クワク・バー、それにアメリカから戻っていた元メンバーのデイヴ・メイスンを加えた7人がラインナップされている。このメンバーによるコンサートはデイヴの参加も大きな話題となり大成功を収めた。英国で6回のコンサートを開催した後、デイヴはバンドを離れて再びアメリカに渡った。残りのメンバー6人は、さらに英国各地とアメリカでのツアーを実施すると同時に、スタジオ録音による新作のためのレコーディングにも着手した。
ジャケットにはトラフィックという表記の代わりにメンバー名が列記されているが、ジャケット裏面にはトラフィックのシンボルが食卓上の瓶にしっかりと入っており、このバンドのアルバムとして制作されたことは間違いない。また "Canteen" とは「食堂」の意味だが、裏面のお品書きに収録曲目が入っているのも面白い。トラフィックは当初アメリカでのレコード発売元であるUA(United Artists)とアルバムをもう1枚リリースするという契約があったが、前年のアメリカツアーを収録したライヴ盤が発売中止になったため、その代替として本作を急遽制作したとも考えられている。
収録曲について
Medicated Goo
(S.Winwood / J.Miller) 3:33
アルバムは、ライヴのレパートリーとしては定番のファンキーロックで軽快に始まる。7人という大編成のトラフィックサウンドは、"Last Exit" に収録されていた熱いライヴとは趣の異なるクールな演奏だが、リーボップのコンガなどリズムセクションが強調されて賑やかだ。
Sad And Deep As You
(D.Mason) 3:47
デイヴ・メイスンのソロアルバム "Alone Together" 収録のナンバー。アコースティックギターとクリス・ウッドのフルートの音色が悲しげに響く良質のフォークソング。曲が始まると観客の拍手が鳴り響く辺り、デイヴの人気の高さが伺える。
Forty Thousand Headmen
(S.Winwood / J.Capaldi) 6:18
セカンドアルバムに収録の名曲。物憂げなスティーヴ・ウィンウッドのヴォーカルを、クリス・ウッドのジャズ風のフルートとデイヴ・メイスンのギター、そしてリーボップのコンガがしっかりサポートし叙情味たっぷりの演奏を聴かせる。
Shouldn't Have Took More Than You Gave
(D.Mason) 5:36
これもデイヴ・メイスンのソロアルバム "Alone Together" からのセレクション。トラフィックのコアメンバー3人と自分との関係を歌った作品のようで、デイヴのギターとスティーヴ・ウィンウッドのオルガンを前面に出したメロディアスなナンバーだ。
Dear Mr.Fantasy
(S.Winwood / J.Capaldi / C.Wood) 10:53
トラフィックの代表曲をインタープレイ重視の演奏で披露。スティーヴ・ウィンウッドとデイヴ・メイスンの二人による競い合うようなギタープレイが素晴らしく、特に後半の展開は聞き応えたっぷりだ。
Gimme Some Lovin'
(S.Winwood / M.Winwood / S.Davis) 9:00
スペンサー・デイヴィス・グループの名曲。分厚いパーカッションと独特のギターフレーズに乗せて、原曲とは異なるスローなテンポで始まる。クリス・ウッドのサックスとスティーヴ・ウィンウッドのオルガンが加わり、しだいにジャズっぽい展開を見せるあたりがトラフィックらしい演奏だ。

